SNSで「#推しぬい」と検索すると、大好きな推し(応援したいアイドルや好きなマンガ・アニメのキャラなどのこと)ぬいぐるみの写真をアップしている人たちでいっぱいです。カフェで一緒にお茶を楽しんだり、一緒に旅行をして思い出を作ったり、着せ替えしておめかしをしたり……と楽しみ方は無限大! そんな「推しぬい」の手作り動画を発信するYouTuberぴよぴっこさんに推しぬい作りを始めたきっかけ、最近購入した「モフフサ」の魅力と、本企画で作られたモフフサ・オリジナルぬい服についてお話を聞きました!
プロフィール
ぴよぴっこさん ぬいぐるみ作りに関する解説動画を数多く投稿している「ぬいぐるみ系YouTuber」。とくにお顔の刺しゅうのやり方を丁寧に解説する動画が人気。可愛らしいお顔のデザインが特徴的で、国内外を問わず多くのファンを魅了している。著書に「目が最強にかわいい 推しぬいのお顔刺しゅう」、「もっとかわいくできる! 推しぬい 理想の「お顔」「髪型」つくりかたBOOK」、「かんたん! かわいい! はじめての推しぬい&ぬい服」、「はじめてでも絶対作れる! ぬい服大全313」、「推しぬいコーディネートBOOK」などがある。 https://www.youtube.com/@piyopicco X @piyopicco |
YouTuberぴよぴっこさんって何者?
――推しぬいを作り始めたきっかけについて教えてください。
ぴよぴっこさん:
「クッキーラン:キングダム」「クッキーラン:オーブンブレイク」というスマホゲームが好きで、登場キャラに推しキャラがいたんですが、推しキャラがマイナーでグッズがまったく売ってなかったんです。
小さい娘が使うよだれかけなどを作るためミシンを購入したタイミングだったので、「売ってないなら、自分で作っちゃえ」と思い、もともと手芸なんてほとんどやったこともなかったんですが、道具を揃えて推しぬい作りにチャレンジしてみました。
▲手芸ばさみやチャコペン、刺繍枠などぬい作りの道具を主に100円ショップで購入。
ぬいぐるみの作り方をネットで調べていくうちに「棉花娃娃(ミェンファワーワー)」をいうぬいぐるみを知りました。ここ数年で知名度を上げている中国生まれの着せ替えぬいで、日本では「韓国ぬい」「中華ぬい」「コットンドール」とも呼ばれています。
中韓ぬい作りの動画を配信している阿藍 JinnyLanさんという中国人のYouTube チャンネルを見つけたんです。そこから中韓ぬいの魅力にすっかりハマってしまい、もっと多くの人に知ってほしいと思うようになって。日本人向けにぬいの作り方動画を配信するため、2022年 8月にYouTubeチャンネルを始めたんです。
――2024年 5月時点でチャンネル登録者数13万人ですね。2年でこれだけ登録者が増えるなんて想像していましたか?
ぴよぴっこさん:
予想以上の反響で、ビックリしています! 最初に投稿した動画は13万回再生なんですが、私の動画を見て「ぬいを自作したい!」というコメントがきたりして、こんなに反響があるなんて思ってなかったですね。私の動画をきっかけに、中韓ぬいのファンが増えていると実感して嬉しいですね!
「推しぬい」の魅力って?
――「2024年推し活ネクストトレンドランキング」という調査では、推しぬいなどのグッズをカフェ・飲食店に連れていき、写真を撮る推し活が1位でした(※)。ぬいぐるみ人気は今後も熱いようですが、なぜみんな「推しぬい」にハマっているんでしょうか?
ぴよぴっこさん:
若い子たちは、透明なポーチに入れて持ち歩いていますよね! 私は小さい子どもがいるので、ぬいと一緒に外出して撮影するのはなかなかハードルが高いですが(笑)。
ぬいをお迎えされたことがある方なら何となくわかってくれると思うんですが、推しぬいって家に来た瞬間から「うちの子」になるんですよね。かわいいお洋服を着せてあげたり、いろんな景色を見せてあげたりしたいじゃないですか。子どもと一緒にお出かけしたとき、遊んでいる姿や食べている姿をスマホで撮るのと同じように、カフェや旅行でぬいが楽しんでいる姿を写真に収めたい!というのは自然な心理だと思います。
女の子は、子どもの頃からリカちゃん人形のように着せ替え人形遊びを経験していますよね。現在では、「推し」というブームと着せ替えができる人形の相性がよく、「推しぬいと一緒に出かけたい」「推しぬいのかわいい姿を撮影したい」というニーズにマッチしているんじゃないでしょうか。
※参考元
株式会社Oshicoco、『推し活ネクストトレンドランキング』を発表! | 株式会社Oshicocoのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000055.000095735.html
ぬいぐるみのこだわりパーツとは?
――ぴよぴっこさんのチャンネルでは、顔刺繍や髪型、オリジナル衣装などさまざまなぬい作り動画がありますが、制作するキャラクターはどんなところにこだわっていますか?
私は昔から絵を描くことが好きで、その中でも二次創作イラストを描くことが好きだったんですよ。
二次創作では絵柄であったり、解釈の違いであったり、同じキャラクターを表現してもその人だけの個性が出ますよね。キャラのモチーフを瞳に取り入れてみたり、動物の耳やしっぽをつけてみたり、「棉花娃娃(ミェンファワーワー)」はそういった個性を表現するのにとても向いている気がします。
オリジナルキャラクターのぬいぐるみはもちろんですが、ゲームやアニメキャラの推しぬいを作るときも敢えて二次創作感のある「個性」が出るようにこだわってデザインするように心がけています。
▲これまで作ったオリジナル中韓ぬいは10体以上!
▲刺繍糸はキャラクターの目や髪の色を決める重要な素材だから、こだわっているとか。
――チャンネルでは、100円ショップで売っている靴下を使ってぬいのオリジナル衣装を作っている動画もありますね。
ぴよぴっこさん:
中韓ぬいは着せ替えができるのが最大の特徴なんですが、ぬい服はネットショップで購入することが多いですね。ただ、棉花娃娃のぬい服はコーディネートセットで2000~3000円とかするので……最初はなかなか手が出せませんでした。
ぬい服を自作してみたいなと思っていたとき、靴下をぬい服の材料にしている方がいたんです。その方にインスピレーションを得て、トップスのほかボトム、タイツ、3種類の靴下ぬい服の動画を作りました。
靴下ならデザインやニット感をそのまま活かせるし、何より100円ショップで気軽に購入できるのが嬉しいですね。実際に作ってみた方からは「靴下売り場にいると全部ぬい服に見えてくる呪いにかかった」という声が続出していました(笑)。
ぬい服を手作りするってハードルが高いと思っている人が多いんですが、意外と簡単なのでぜひチャレンジしてみてほしいです!
「モフフサ」ってどんなぬいぐるみ?
――「モフフサ」を知ったきっかけについて教えてください。
ぴよぴっこさん:
たまたま、Xでぬい服を着せ替えしていたモフフサを見かけたんです。
「かわいい!」って思って調べてみたら、いろんなアニメ作品とコラボしていて驚きました。しかも、私が大好きな『東京リベンジャーズ』ともコラボしていて、さっそく去年の12月にマイキーを予約して、5月下旬に届いたんです。
――2024年 2月には『文豪ストレイドッグス』、5月には『「モブサイコ100 Ⅲ』のコラボも発売しました。モフフサのどんなところが魅力だと思いますか?
ぴよぴっこさん:
動物とキャラクターをかけ合わせたぬいということで、新しいデザインだなと感じました。目や表情、服などシンプルなデザインなんだけどキャラの特徴をちゃんとおさえていて、見たら「あのキャラだ!」と納得できるから、作品ファンも納得のクオリティだと思います。
私は、『東京リベンジャーズ』のマイキーを購入しましたけど、毛の色とかマイキーの特徴をとらえていてすごいなと思いました。表情も、余裕たっぷりなカリスマ性があるマイキーらしさが出ていますね。それに足裏の肉球もかわいいですね!
――作品ファンの心をつかむデザインの高さは、「モフフサ」ブランドの特徴の一つでもありますね。そのほかにここはすごいなと思ってポイントはありますか?
ぴよぴっこさん:
衣装も、ぬい本体に沿うよう立体的に縫製されていますし、ボタンとかもちゃんと縫い付けてあるのはすごいですね。クレーンゲームに入っているようなプライズ商品のぬいぐるみって、ボタンとかベルトはプリントされているものが多いんですが、モフフサの服は細かいデザインもこだわっているなと思いました。
それに、着せ替えできるところも魅力的ですね。推しのキャラが2体いたら、服を交換して着せ替え遊びができるじゃないですか。手作りしたぬい服を着せて楽しめるので、中韓ぬいが好きな人にも喜んでもらえそうだなと思いました。
――触り心地はどうですか?
ぴよぴっこさん:
毛足も長くて、とても触り心地が気持ちいいです!名前の通り、もふもふフサフサですね! 小さい娘がモフフサを抱いて「一緒に寝たい」と言っていました。
モフフサにぬい服を作ってみた!
――今回、100円ショップの靴下を使って、モフフサのマイキーにぬい服を作っていただいたんですよね?
ぴよぴっこさん:
はい。私の動画視聴者には中韓ぬい(棉花娃娃)が好きな方が多いので、着せ替えが楽しめるモフフサを好きになってくれる人もいるんじゃないかと思います。
ダイソーで購入した黒色の靴下を使って、マイキーのイメージに合った服を手作りしましたので、ぜひ見ていただきたいと思います。
▲100円の靴下からどんなぬい服ができあがるのか!?
▲完成!
――できあがったぬい服は、「ニットセーター」でしょうか?
ぴよぴっこさん:
はい、男らしいマイキーに黒のセーターを着せてみました。学ランの上から着せてあげることもできるんですよ。
――お手持ちのぬい服をマイキーに着せ替えできるんですよね?
ぴよぴっこさん:
そうなんです! 20cmサイズの服がモフフサにジャストサイズで。家にある他のぬいの服を着せ替えてみました。
――モフフサは、今後も人気作品のコラボを続々とリリースする予定です。6月3日には、ブルーロックコラボが発売しました。
ぴよぴっこさん:
ブルーロックのコラボぬいぐるみもかわいいですね! モフフサをもっと多くの人に知ってもらい、ぬい服作りや着せ替えを楽しんでもらいたいですね!
ぴよぴっこさんの公式チャンネルでは、自作のぬい服の作り方や刺繍のやり方動画が満載!ぜひご覧ください。
YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@piyopicco