街にある建物や障害物を使って、走ったり飛び跳ねたりしてパフォーマンスする「パルクール」。そのパルクールとコスプレをMIXさせた動画がSNSでバズっているのが、TikToker中野紫音さんです。
今回は、2024年11月にリリースされたスマホゲーム「東京リベンジャーズ Last Mission」のモーションアクターを務めた紫音さんに、マイキーの魅力とモフフサの感想をお聞きしました。
プロフィールTikToker 中野紫音さん小学6年生でパルクールを始め、SNSにて人気アニメの必殺技や名シーンをパルクールで再現。SNS総フォロワーは250万人を越え、日本パルクール界で最多のフォロワー数。アニメ作中のワンシーンを実写化する人気企画では、1投稿で2,000万再生を上回るものも。 アニメやゲームの実写を始め、バラエティやイベントなど幅広く活躍中。https://x.com/sionpktiktok.com/@sionpkinstagram.com/sionpkhttps://www.youtube.com/channel/UCbRQJm2CgwqS9JSO4cf3HsA |
パルクールにハマり、コスプレしながらアクションする動画でバズる
――なぜ、パルクールにハマったのでしょうか?
紫音さん:「アサシンクリード」というゲームが、きっかけです。小学生の頃はゲームに夢中で、「アサシンクリード」の主人公アサシンは、壁や障害物を飛び越えながら敵と戦うんですが、そのアクションがかっこいいなと思って。
パソコンで調べたらパルクールというスポーツがあることを知りました。そのパルクールをマスターしたら、自分もアサシンになれるのかなと思って、動きをマネするようになったのがきっかけですね。
――パルクールを始められたのが小学6年生ということですが、運動は得意だったんですか?
紫音さん:スポーツは全然得意じゃなくて、うちでゲームばかりやっていたインドアな子どもでしたね(笑)。中学に進学してからは、放課後に一人でパルクールを練習する毎日を過ごしていました。
YouTubeの海外のパルクール動画を見て、英語はわからないけど動きをひたすらマネするみたいなことをやっていましたね。
――高校に進学してから、スタントやパフォーマンスの仕事に挑戦していったんですよね?
紫音さん:そうなんです。実は、パルクールにハマり過ぎて、練習時間を確保するため通信制高校に進学したんです。その頃から、スタントの仕事や、コスプレするアルバイトなんかを始めました。募集バイトの中に、忍者に扮して観光客にパフォーマンスを披露するっていうのがあって。人材派遣会社に登録して、テーマパークや忍者村から依頼を受けて、現場に向かうという内容でした。パルクールしながらバイトができそうで面白そうだなと、応募したら採用されたんです。
そこで初めて、コスプレしながら人前でバク転やバク宙をしたんですけど、観客が拍手して喜んでくれて。普通の恰好でパルクールをやるのと、コスプレをしてやるのとでは観客の反応って全然違うんだなと気付いたんです
そこから、もっといろんなコスプレして人を喜ばせたいなって思い始めました。
――その経験から、「コスプレ✕パルクール」という紫音さんのスタイルが生まれたんですね。SNSで動画を発信するようになったきっかけは何ですか?
紫音さん:「鬼滅の刃」の竈門炭治郎が使う「水車」という技をアニメで見たとき、体ごと一回転しながら斬りつける動きが、パルクールで再現できそうだなと思ったんです。
※水の呼吸 弐ノ型 水車を再現した動画 https://www.instagram.com/p/Ccz8TL6lQ-b/
炭治郎の必殺技を現実でやるっていう動画をSNSに投稿したらバズったので、「じゃ、この技はできるかな」「このアニメキャラの動きは?」みたいに、アニメのアクションシーンの再現動画をSNSで発信することにのめり込んでいったという感じですね。
僕の動画を見てパルクールを知ってもらった方もいて、動画を上げ続けたおかげでフォロワーさんがどんどん増えました。街中で動画撮影をしていると声をかけてくださる方もいて、「見てくれているんだな」とすごく嬉しい気持ちになりましたね。
SNS動画をきっかけに、モーションアクターの仕事につながった
――アニメキャラのコスプレをしてパルクール動画を投稿していますが、なかでも「東京リベンジャーズ」のマイキーがお好きなんですよね?
紫音さん:はい。もともとアニメも見ていて、主人公のタケミチが成長していくストーリーも熱くて好きです。マイキーは、カリスマ性があってケンカが強くて憧れますね。それに、マイキーのアクションシーンが自分的にツボで!
アクロバットの技に、540キックという技があるんですが、マスターするのが難しいんです、でも、そういう難易度の高いアクションをマイキーはこなしているんですよ。それがかっこよくて。
――マイキーのアクション再現動画を投稿していたら、モーションアクターのお仕事の依頼がきたんですよね?
紫音さん:2023年にオファーが来て、夏頃にモーションキャプチャーの撮影をしました。最初、お仕事の依頼をもらったときは、大好きなアニメのゲーム製作に関われるお話にめちゃくちゃ興奮しました!
撮影前に、アクション台本を渡されたので、事前に練習をがんばりました。ちゃんとお金をいただく仕事なので、中途半端な気持ちじゃ失礼だなと思い、普段の動画撮影よりも気合いが入りましたね。撮影当日は緊張しましたけど。
――モーションキャプチャーを使って、アクションをするのは難しかったですか?
紫音さん:そうなんです。『東京リベンジャーズ Last Mission』という3Dのキャラクターがバトルするというゲームで、マイキーやドラケンなど9キャラクターのアクションを担当しました。
撮影用のスーツを着用して、マーカーという反射テープが付いた玉を全身につけてアクションをやりました。激しく動くとマーカーが取れちゃうので、外れないよう気を遣いながらアクションをするのは難しかったですね。
5日かけて150前後のアクションシーンを撮影したんですが、細かい動きにも集中しないといけないので、体だけじゃなく脳も疲れましたね。次の日も撮影があると、ホテルに戻って練習しました。
事前に監督から、ゲームキャラの動きを修正することもあると聞いていたんですが、完成したゲームを見たら、僕の動きがそのまま採用されていたので感動しましたね。
「東リベ」のお仕事のあとは、SNS経由でモーションアクターの仕事の依頼が少しずつ増えてきたように思います。
――今後の夢や目標はありますか?
紫音さん:パルクールって、壁や障害物がある屋外でやるのが一般的ですけど、建物の中でパルクールができるような、専用施設を作りたいですね。
もともとインドア人間なので、パルクールの撮影も家の中でやれたらいいなと思って。だから、今はパルクールができる広さの家を建てたいという夢があります。
――モフフサと「東京リベンジャーズ」とのコラボが発売されました。実際に手に取ってみて、いかがですか?
紫音さん:マイキーの特徴をとらえていて、すごくかわいいです! 髪の色、眠たそうな目の形、特攻服に書かれた「初代総長」までデザインが忠実に再現されていますね。
自分はコスプレ✕パルクールでアニメキャラを再現していますけど、アニメキャラを再現している動物ぬいぐるみがあるのは初めて知りました。
2024年11月に発売した第2弾のコラボは、ドラケンもいますね。どのモフフサも表情や衣装がこだわっていてすごいですね!
――ありがとうございます。お母さまもぬいぐるみ好きと聞いていますが、モフフサをご覧になりましたか?
紫音さん:はい!お母さんにも見せたら、「丸い顔したところが、愛犬とモフフサ似てるね~」って言っていました(笑)。モフフサ見て癒されていましたね。
――お母さまもモフフサに癒されてもらったようで、よかったです!最後にファンの方へ向けてメッセージをお願い致します。
紫音さん:モフフサは、ぬいぐるみらしい毛がモフモフしているところがとても癒されます。うちには愛犬がいていつも癒されていますが、仕事で外出するときにはモフフサを連れていって、仕事先でも癒されたいなと思います。
モフフサは、これからもいろんなアニメとコラボするみたいですが、もし「チェンソーマン」コラボが発売されたら絶対ゲットしたいです!
販売サイト イタテリ屋